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不当な解雇・コマ減 解決に向け闘う首都圏大学非常勤講師組合

不当な解雇・コマ減 解決に向け闘う首都圏大学非常勤講師組合=大学・専門学校非常勤講師分会

首都圏大学非常勤講師組合(大学・専門学校非常勤講師分会)は、常に複数の労使問題に対応しながらひとつひとつ解決に向けた着実な前進を築いています。粘り強く闘っている非常勤講師の取り組みをレポートします。

電気通信大学に対する不当解雇撤回裁判

電気通信大学で、2016年10月から非常勤講師として働いていたA講師は、突然2018年度をもって不当解雇に遭いました。  

この不当解雇の裏には、2017年10月にS教授が授業中に生徒の前で「A講師をやめさせる」などと発言し、S教授の先導による不当解雇の策動がありました。S教授は、この問題について何の処分も受けていません。

 A講師は、組合を通じて団体交渉を行い、不当解雇撤回を求めてきました。しかし、複数回にわたる団体交渉において、大学側はA講師の解雇理由を示そうとしない不誠実な姿勢に終始しました。このことから早期解決をめざし、解雇撤回裁判を2021年3月30日東京地裁に提訴しました。大学側は裁判でも解雇理由を明らかにせず、裁判所からも解雇理由を求められている状況です。今後、裁判での傍聴支援をよろしくお願いします。


コマ減との闘い

◎獨協大学

獨協大学で2009年から6コマを担当していたB講師は、昨年10月末に突然「2021年度から2コマ減にする」との通告を受けました。

 B講師は、獨協大学との交渉担当組合員と共にコマ回復を求めました。その結果、2021年度春学期は当初案から1コマ回復させた5コマにさせることができました。

 現在、冬学期が4コマのままであるため、2022年度のコマ回復と合わせて団体交渉継続中です。


 ◎尚美学園大学

尚美学園大学で7コマを担当していたC講師は、昨年11月に「2021年度からは2コマにしたい」と学科長から通告を受けました。

 大学側の通告通りにされてしまうと100万円以上の年収減となる生活破壊の不利益変更です。団体交渉で組合は7コマの維持を求めて交渉し、2021年度は3コマを担当すること、残り4コマ分に対する金銭補償6割を行うことで合意しました。今後は2022年度の7コマ回復に向けた交渉を開始します。

 コマ減の攻撃は、黙っていては大学側のやりたい放題になってしまいますが、組合に加入し団体交渉をすることで、著しい不利益変更を押し返すことは十分可能です。今後も、組合員のコマ数全面回復に向けた取り組みを進めていきます。(コマ=1回の授業の枠のことをコマといいます)

(公共一般機関紙「公共一般」6502021928日より)


by koukyouippan | 2021-09-28 15:04 | 首都圏大学非常勤講師組合

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